文化というのは、環境や風土によって形作られていく傾向が強いようです。その土地それぞれの風土が、人にものの見方などに影響を与えているともいわれています。そのため、生活に密着した行事などでは、その土地ごとに異なる風習を垣間見ることができます。
お祭りなどがその代表的な例ですが、葬儀においても風習などが顕著だとされています。関東地方と関西地方とではしきたりなどの違いがあるのは当然のことともいえますが、同じ関西地方でも、その地域によって異なるしきたりを持っている場合もあります。
奈良県では、お香典を包む袋の水引の色は、他の地域と同じ黒と白を用います。黄色と白の水引が多い関西地方の中にあって、奈良県だけは違っています。昔、奈良県では10件程度の近隣の家が集まり組を作っていて、葬儀の際には手伝う風習もありましたが、今はすっかりなくなって、90%以上が葬儀社による葬儀を行うようになりました。
奈良県に葬儀をする時、その地方で行われているしきたりを理解する必要があります。奈良県には、10件ほどの家が一単位となり、通夜や葬儀を手伝ってくれる、垣内と呼ばれる近隣組織があります。全国的には隣組や講と呼ばれる組織ですが、地域によって呼び方は様々で、奈良県では垣内と言う呼び名が使われています。
垣内は、遺族に代わって参列者の接待や受付をするなど、相互扶助の精神で遺族を助けたりします。都心ではこのような垣内と言う制度があるととてもありがたいと思われます。奈良ならではのしきたりと言えます。奈良の各地では、出棺の際に遺族によって故人の茶碗を割る、茶碗割りの儀式が行われます。
奈良以外の土地でも茶碗を割ると言うしきたりがあるところがあります。この時、藁を燃やす門火が焚かれることもあります。茶碗割りはもう帰ってくる場所はありませんと言う意味があり、故人がこの世の未練をきっぱりと絶ち、まっすぐあの世へいけるようにとの願いが込められています。
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